16時間断食で痩せない3つの原因|見直す食事のコツ

16時間断食で痩せない3つの原因|見直す食事のコツ

正直に告白しますと、私も一時期、16時間断食にすがっていた時期がありました。

朝を抜いて、正午から夜8時までのあいだに食べる。それだけで痩せると聞いて、これなら続けられそうだと思ったんです。

最初の数週間は、たしかに少し体重が動きました。

でも、そこからがまったく動かなくなったんですね。

「時間は守っているのに、どうして」。鏡の前で、何度もそう思いました。

結論から申し上げます。16時間断食で痩せない原因の多くは、断食そのものではなく、食べている中身のほうにあります。この記事では、その原因を3つに絞って、研究や管理栄養士の情報をもとに整理しました。

ただ、先に一つだけ。ダイエットには個人差があり、持病のある方や妊娠中の方などは、自己判断せず医師にご相談ください。


そもそも「時間さえ守れば痩せる」ではないんです

まず、いちばん大事な前提からお話しします。

16時間断食は、「食べていい時間さえ守れば、何をどれだけ食べてもいい」という魔法ではありません。

実は、2022年に発表された研究では、カロリー制限を伴わなければ、16時間断食をしても体重の減り方に差がなかったと報告されています。

つまり、食べる「時間」を区切るだけでは足りなくて、食べる「量と中身」を見ないと、体は変わってくれないんですね。

このことを頭の隅に置いたうえで、具体的な3つの原因を見ていきます。

16時間断食で痩せない3つの原因(カロリーオーバー・筋肉量の低下・血糖値の急上昇)をまとめたカード


原因1|結局、カロリーがオーバーしている

いちばん多いのが、これだと思います。

「16時間も我慢したのだから、少しくらいいいよね」。その気持ち、痛いほどわかります。

でも、そこで揚げ物やスイーツをまとめて食べてしまうと、8時間の食事枠のなかで、総カロリーがあっさり過剰になるんですね。

摂取カロリーが消費カロリーを上回れば、当然、体重は増えます。断食の反動でドカ食いしてしまうと、なおさらです。

無理な我慢は、かえってストレスになって、短時間の食べ過ぎを招くことがあります。

大切なのは、断食した達成感で気を抜かないこと。食べていい時間の「総カロリー」こそ、いちばん見るべきところなんです。

たんぱく質を含む食材(卵など)のイメージ、パステル調のフラットレイ(顔なし)
Photo: Alesia Kozik / Pexels


原因2|筋肉が落ちて、基礎代謝が下がっている

二つめは、少し気づきにくい原因です。

長時間、食事を抜くと、体はエネルギー不足を感じます。すると、足りないぶんを補おうとして、筋肉のたんぱく質を分解してエネルギーに変え始めるんですね。

この筋肉が減ると、やっかいなことが起きます。

基礎代謝が下がるんです。

目安として、筋肉が1kg減ると、1日あたり約13kcal以上、基礎代謝が落ちるといわれています。数字だけ見ると小さく感じるかもしれません。

でも、これが積み重なると、「食べる量は減っているのに、なぜか痩せにくい体」ができあがってしまうんです。

とくにタンパク質が足りないと、この筋肉の分解が進みやすくなります。

「筋肉が1kg減ると基礎代謝が約13kcal/日下がる」を示した統計ハイライト(糖新生で筋肉が分解される流れ)

ここで一つ注意を。極端な糖質制限も、実は逆効果になりえます。糖質が不足すると、体は筋肉をエネルギーに回しやすくなるからです。糖質も、バランスよく摂ることが大切なんですね。


原因3|断食明けの血糖値が、急上昇している

三つめは、食べ方そのものの問題です。

長い時間、何も食べていない状態で、いきなり食事をとると、食後の血糖値が急上昇しやすくなります。

血糖値が急に上がると、それを下げるためにインスリンがたくさん出ます。このインスリンには、中性脂肪の合成をうながす働きがあります。

つまり、空腹明けのドカ食いは、脂肪を蓄えやすい食べ方でもあるんですね。

栄養バランスの乱れも、ここに重なります。タンパク質やビタミン、ミネラルが不足すると、脂肪をうまくエネルギーに変えられません。

対策の方向性は、それほど難しくありません。

  • タンパク質を意識して摂る(肉・魚・卵・豆類・乳製品)。
  • 良質な脂質を選ぶ(オリーブオイル・ナッツ・アボカド、EPA/DHAなど)。
  • 食べる順番を工夫する(野菜 → おかず → 主食)。
  • 低GI食品を選ぶ(玄米・そば・全粒粉パンなど)。よく噛んで、ゆっくり。

血糖値の急上昇を抑える食べ方のチェックリスト(食べる順番・低GI・タンパク質・よく噛む)

睡眠不足やストレスによるホルモンの乱れも、体重に影響することがあります。食事だけでなく、生活のリズムも、じつは地続きなんですね。


停滞したときこそ、削るより「見直す」

体重が止まる停滞期は、体が新しい環境に慣れたサインでもあります。

こういうとき、つい「もっと食べる量を減らそう」としがちなんですが、それは少し危ういんですね。

急激な体重減少は、基礎代謝や筋肉量の低下、栄養不足、脱水を招きやすく、リバウンドのリスクを高めます。

だから、削るより見直す。軽い運動を足したり、タンパク質や食物繊維を増やしたり。体に「まだ栄養は足りているよ」と伝えるほうが、結果的に近道だったりします。

野菜たっぷりのサラダボウル、明るい自然光(顔なし)
Photo: Novkov Visuals / Pexels


最後に、ひとつだけ

ここまで3つの原因をお話ししてきましたが、忘れてほしくないことがあります。

ダイエットの効果には、大きな個人差があります。

生活習慣も、食事の質も、運動量も、人それぞれだからです。極端な低栄養が続くと、かえって体を壊すこともあります。

だからこそ、持病のある方、妊娠中・授乳中の方、成長期の方、栄養が偏りがちな方は、自己判断せず、必ず医師や管理栄養士にご相談ください

[内部リンク: 関連記事 – リバウンドしにくいダイエットの続け方]


16時間断食が動かなくなったあの時期、私はずっと「時間を守れていない自分」を責めていました。

でも、原因は時間ではなく、食べる中身のほうにあったんですね。

そう気づいてから、まず総カロリーを見て、タンパク質を足して、野菜から食べるようにしました。

派手な変化ではありません。

けれど、無理なく続けられて、体もゆっくり応えてくれる。ダイエットで大切なのは、たぶんその「続けられるかどうか」のほうなのだと、今は思いますから。


参考にした情報源

本記事は以下の信頼できる情報をもとに構成しました(詳細はリサーチ資料に基づく)。

  • NOSH MAGAZINE「16時間断食のデメリットは?痩せない・太った原因と正しい方法」
  • MUSE FIT(管理栄養士監修)「16時間ダイエット 痩せないのはなぜ?」
  • ダイヤモンド・オンライン(管理栄養士 岡田明子)「16時間断食ダイエット なかなかヤセないのはなぜ?」
  • AIプラスクリニックたまプラーザ(医師解説)「16時間断食とは?基本・効果・注意点」

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的な診断・助言に代わるものではありません。持病のある方・妊娠中・授乳中・成長期・低栄養傾向の方はとくに、ダイエットの開始前に医師や管理栄養士にご相談ください。

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