女性のむくみ解消法|下半身とリンパ、3つの対策

女性のむくみ解消法|下半身とリンパ、3つの対策

正直に言いますと、私は夕方になると足がパンパンになる、あの感覚がずっと苦手でした。

朝は顔がむくんでいるのに、夜になると今度は脚に重さがくる。「どうして私ばかり」と思っていた時期もあります。

でも、むくみの仕組みそのものを知ってみると、女性の体にはそうなりやすい理由がちゃんとあったんですね。

先にお伝えしておきたいことがあります。この記事は一般的な目安をまとめたものです。片脚だけ急にむくむ、息切れを伴う、といった場合は病気が隠れていることもありますので、その判断は必ず医療機関に委ねてください。

Photo: www.kaboompics.com / Pexels


むくみとは何か|水分と老廃物の滞りというサイン

まず、むくみが何なのか、というところからです。

むくみ(浮腫)とは、体内の水分バランスが崩れて、細胞と細胞の間に余分な水がたまった状態を指します。

なぜたまるのか。多くの場合、静脈やリンパの流れが滞っているからなんですね。

本来なら回収されるはずの水分や老廃物が、流れが悪くなることでうまく運び出されず、皮膚の下にとどまってしまう。日常的なむくみの多くは、この「滞りのサイン」だと考えていいと思います。

冷えが強い方がむくみやすいのも、血液やリンパの流れと関係しています。

塩分・運動不足・冷えから静脈やリンパの流れが滞り、水分がたまってむくみになる仕組みの図解


なぜ女性は下半身がむくみやすいのか

ここが、私がいちばん「なるほど」と思ったところです。

ふくらはぎは「第二の心臓」とも「静脈ポンプ」とも呼ばれています。歩いたり膝を曲げ伸ばししたりするたびに筋肉が縮んで、脚にたまった血液を心臓へ押し戻してくれる。これを筋ポンプ作用といいます。

ところが、女性は男性に比べて筋肉量が少なく、この筋ポンプ作用がもともと弱い傾向があります。

だから、重力にさからって血液を上へ戻す力が弱く、下半身に水分がたまりやすいんですね。

さらに、妊娠や生理などホルモンの影響も受けます。生理前に体が水分をため込みやすくなるのも、その一つです。

立ち仕事でも座り仕事でも、同じ姿勢が長く続くと重力で脚に水分がたまり、夕方の脚のむくみにつながります。

女性がむくみやすい3つの理由(筋ポンプが弱い・ホルモンの影響・同じ姿勢が続く)を示すポイントカード


むくみ対策その1|塩分を控えてカリウムをとる

対策の一つ目は、食事です。

塩分(ナトリウム)を摂りすぎると、体は塩分濃度を下げようとして水分を多くため込みます。これがむくみとして表れるわけです。

そこで頼りになるのがカリウムなんですね。

カリウムには、細胞の中で増えすぎた塩分を腎臓へ運び、尿と一緒に体の外へ出す働きがあります。余分な塩分と水分の排出を助けてくれる栄養素です。

カリウムは、野菜・果物・いも類・豆類・きのこなどに多く含まれます。特別なものを買い足すというより、いつもの食事のバランスを整える感覚でいいと思います。

ただし一つだけ。腎臓に持病がある方は、カリウム制限が必要な場合があります。その場合は自己判断で増やさず、必ず主治医に相談してください。

カリウムを多く含む野菜や果物(豆やりんごなど)を並べた、明るい色合いの食材写真
Photo: Marina Leonova / Pexels


むくみ対策その2|脚を壁に上げる「L字脚」

二つ目は、重力を味方につける方法です。

床に仰向けになって、お尻を壁に近づけ、両脚を壁に沿ってまっすぐ上に伸ばす。いわゆる「L字脚(レッグアップ)」です。

この姿勢を5〜10分ほど保つと、下半身にたまった血液やリンパ液が重力で戻りやすくなります。

私も半信半疑で試してみたのですが、終わったあとの脚の軽さは、正直ちょっと驚きました。

寝る前のほんの数分でできるのが、いちばんありがたいところです。

壁に脚を上げるL字脚のやり方を1〜4の手順で示したステップ図


むくみ対策その3|こまめに動いてふくらはぎを使う

三つ目は、とにかく動くことです。

ふくらはぎの筋ポンプは、動かさなければ働きません。逆に言えば、少し動かすだけでも流れは変わります。

  • つま先立ちを何回か繰り返す
  • 足首をゆっくり曲げ伸ばしする
  • デスクワークの合間に立ち上がって歩く

こうした小さな動きで、下半身の血液やリンパを心臓へ押し戻せます。

入浴で体を温めて血行をよくするのも有効です。反対に、締め付けの強い服や靴は流れを妨げるので、むくみが気になる日は避けたほうが無難だと思います。

窓辺でつま先立ちをする素足のクローズアップ(顔なし)、ふくらはぎを使う動きのイメージ
Photo: cottonbro studio / Pexels


「むくみ=脂肪」ではありません|受診が必要なサイン

ここは、はっきりお伝えしておきたいところです。

「むくみを放置すると脂肪になる」という話を見かけますが、むくみは水分の一時的な滞りであって、そのまま脂肪になると断定できるものではありません。過度に不安になる必要はないんですね。

ただし、次のようなむくみは話が別です。病気が隠れていることがあるので、早めに受診してください。

  • 片脚だけが急にむくみ、痛みや赤み・熱感を伴う(深部静脈血栓症などの可能性)
  • むくみに息切れを伴う、または急に体重が増えた(心臓や腎臓の病気の初期サインのことがある)
  • 尿量が減る、胸の痛みがある、むくみが長引く・悪化する

何科か迷うときは、まず内科や循環器内科に相談すると安心です。

[内部リンク: 関連記事 – 生理前のむくみとPMSとの向き合い方]


最後に、もう一つだけ。

むくみは、体からの小さな便りのようなものだと思うようになりました。塩分をとりすぎた日、ずっと座っていた日、体はちゃんとサインを出してくれる。

だからこそ、そのサインを責めるのではなく、脚を上げて、少し歩いて、明日の自分を軽くしてあげる。それくらいの気持ちで付き合っていくのが、いちばん続けやすいのかなと思います。

そして、いつもと違う重さや痛みを感じたときは、我慢せずに専門医に診てもらってくださいね。あなたの体のことを本当に見てくれるのは、目の前の医師ですから。


参考にした情報源

本記事は以下の信頼できる情報をもとに構成しました(詳細はリサーチ資料に基づく)。

  • 更年期ラボ(むくみの原因・対処)
  • サワイ健康推進課(下半身のむくみ対策)
  • みらいクリニック(足を上げるむくみケア)
  • 日本調剤 栄養だより(塩分・カリウムとむくみ)
  • 日本心臓財団(心不全の初期サインとむくみ)ほか、複数の医療機関の解説

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、医学的な診断・助言に代わるものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。

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